2011年11月22日

スピルリナの放射能排出効果について

平成23年6月13日号のAERAにスピルリナの放射能排出効果に関する記事が掲載されました。

チェルノブイリ事故ではもうひとつ注目を浴びた食品がある。スピルリナという藍藻に分類される海苔の一種だ。たんぱく質が多く含まれ、日本では健康食品として販売されている。ベラルーシの放射線医学研究所が、被害の大きかった地区の子ども100人にスピルリナを1日5グラム20日間飲ませたところ、尿中の放射能レベルは50%低下。その結果を受け、国も1991年に3歳から7歳の子ども49人に、45日間スピルリナを摂取させたところ、8割の子どもで尿中の放射能レベルが減少した。体内のセシウムやストロンチウムを吸着し、排出する働きがあると考えられている。

 

スピルリナによる放射線の減少効果

チェルノブイリの事故の後、ウクライナとベラルーシの400万人の人々は危険な放射能地域で生活している。11万平方マイルの水、土地、および食料は汚染されている。16万人の子どもたちは放射能毒の犠牲者である。彼らは今や「チェルノブイリエイズ」と呼ばれている先天性出生異常、白血病、ガン、甲状腺異常、貧血、視力低下、食欲不振、免疫低下に苦しんでいる。多くの医師がチェルノブイリの放射線による小児犠牲者に対するスピルリナの健康回復効果について報告している。スピルリナは僅か20日間で尿中の放射能レベルを50%減少させた。この結果はミンスクのベラルーシ放射線医療研究所において、子どもたちに1日5gのスピルリナを投与することによって得られたものである。この研究所のプログラムによって20日間毎に100名の小児の治療が行われた。1991年 3歳から7歳までの49人の幼稚園児に関する研究では、49人の子どもに45日間スピルリナが投与された。医師たちは、サプレッサーT細胞と有用なホルモンの上昇を見出した。そして83%の子どもたちに尿中放射能の減少が認められた。[1]

 

チェルノブイリの事故の162人の解体業者の患者について総合評価が行われた。彼等のうち、80%が循環異常脳症(DE)のステージI及びIIと診断され、20%がステージIIIと診断された。DEは過大な緊張によって進行し、異なる生物学的なシステム(血管、中枢神経、自律神経)の自動調整機構の機能停止を引き起こし、同時に中枢調整機構の機能停止を引き起こす。このような条件下では、中枢調整機能は機能停止し、失神状態、危機状態を引き起こし、覚醒時の失神に迄至ることになる。DEの解体業者の治療及びリハビリテーションは植物性吸着剤(スピルリナ等)を用いて行われ、中枢及び自動代償機構、適応機構が再調整され、長期間の寛解及び複雑な予防法を経って、作業活動を促進することとなった。[2]

 

未発表の1993の報文において、1990-91の研究結果が確認された。即ち「スピルリナ」は、セシウム-137及びストロンチウム-90のような放射能核種によって汚染された食品から受ける放射線量負荷を低減する事が確認された。スピルリナは長寿命の低線量率放射線により照射されている条件下にある子供の体の潜在的な適応能力を正常化する為に好ましいものである事が確認された。[3]

 

1990年の試験結果に基づいて、ベラルーシ保健省はスピルリナが人体から放射性核種の排泄を促進するとの結論を出した。副作用は全く認められなかった。ベラルーシ保健省は放射線の影響を受けた人々の治療に、このスピルリナを推奨するべきであると考えた。[4]

 

1989年の中国における研究は、スピルリナから抽出された天然の多糖類がマウスに関してγ線に対する保護効果を持っている事を示している。[5]

 

1994年のロシアの特許では、放射線疾患から来るアレルギー反応を減少させる医薬食品としてスピルリナを使うことが示されている。この特許は高い放射能の地域に住んでいる270人の子どもの研究結果を基本としている。彼らは慢性の放射線疾患に侵されており、高アレルギー性過敏症の指標である免疫グロブリン(IgE)のレベルが高くなっている35人の子どもに1日20粒(約5g)のスピルリナが45日投与された。吸収されたスピルリナは血中のIgEのレベルを減少させ、アレルギー過敏症を正常に戻した。[6]

 

1999年までベラルーシにおいて行われた研究では、子どもやティーンエンジャーに対してスピルリナが免疫構築、過酸化脂質の正常化、解毒効果を持っていることを示した。研究者はカルシウムやカリウムのような類似物を通して、スピルリナが放射線核種との非吸収性複合体を形成し、体外への排出を促進するものと理論付けている。[7]

 

参考文献

1. Belookaya, T. Corres. from Chairman of Byelorussian Committee “Children of Chernobyl” May 31, 1991. 

2. Zozulia IS, Iurchenko AV. The adaptive potentials of those who worked in the cleanup of the aftermath of the accident at the Chernobyl Atomic Electric Power Station under the influence of different treatment methods. Lik Sprava. 2000 Apr-Jun;(3-4):18-21.

3. Loseva, L.P. and Dardynskaya, I.V. Spirulina- natural sorbent of radionucleides. Research Institute of Radiation Medicine, Minsk, Belarus. 6th Intl Congress of Applied Algology, Czech Republic, Sep. 9, 1993.

4. Sokolovskiy, V. Corres. from the First Secretary BSSR Mission to the United Nations, May 20, 1991.

5. Qishen, P. et. al. Radioprotective effect of extract from spirulina platensis in mouse bone marrow cells studied by using the micronucleus test. Toxicology letters. 1989. 48:165-169.

6. Evets, P. et. al. Means to normalize the levels of immunoglobulin E, using the food supplement spirulina. Grodenski State Medical Univ. Russian Fed Comm Patents and Trade.

7. Loseva, L.P. Spirulina platensis and specialties to support detoxifying pollutants and to strengthen the immune system. Research Institute of Radiation Medicine, Minsk, Belarus. Presented at 8th Int’l Congress of Applied Algology, Italy Sep. 1999.