2012年1月16日

【コラム】報道の方達とのやり取りを通して

2012年になり何か新しい事を始めたいなと思っていましたので、少しニュース以外の事も書くようにしてみようかなと思います。SAVE CHILDを始めて、たまにですが一部の新聞記者さんやテレビ局の方からの取材依頼や情報のやり取りもするようになりました。福島県で取材活動を行っていた、某新聞社の方とは何度も長電話し、お互いに情報を交換したりと、結構お世話になりました。その記者さんからお聞きした社内規定の年間被曝線量の話しは、次の機会に書かせていただきます。

今回は、昨日連絡があったテレビのニュース番組の方からの質問についてです。厚労省が定める食品に含まれる放射性物質の新たな基準が4月から適用される件について暫定基準を信じていて良かったのか、 厳格化する新基準で本当に食の安全は守られるのかなどの質問をお受けしましたので、質問の答えになっているか自信はありませんが、私なりに最近考えている事をお答えしました。

以下私からそのテレビ局の方へのお返事です。

◯◯さま

ご連絡ありがとうございます。SAVE CHILD管理人です。

暫定基準値と新基準値については、いろんな意見がありますので、「信じる・信じない」や「安全なのか」などはどちらとも断言できず、科学者の間でも議論されている事ですので、正確な答えは誰にも出せないと思っています。ただ、出来るだけ少なくすることが一番良いとしか言えません。「健康被害が確実に出る」とも「健康被害は出ない」とも、どちらも断言してはいけないのではないかと思います。ただ、何事もないように用心するという感じでしょうか。

4月からは500ベクレル→100ベクレルに厳しくなるようですが、これをするならば水田や畑の土壌の基準値も1/5に厳しくし、農家の方々への補償などを手厚くする必要があると思います。でなければ、基準値超えする食品が500ベクレルのときよりも増える可能性があります。生産者と消費者のどちらもきちんと守られるような基準や補償のシステムが必要なのではないでしょうか。

それと、これまで500ベクレルで「影響はない」と言ってきた事とも矛盾しますし、みんなが納得するような答えはなかなか無いのが現実かもしれません。どのような基準値にしろ、測って測って測りまくる姿勢を見せて、作った人と食べる人の信頼を少しずつ回復していくしか方法は無いのではと思います。

放射性物質については、各個人で意見が違いますし、リスクに関する考え方も違います。なので、各家庭で「これくらいなら大丈夫」と思う数値や食材も違うと思います。私は「何ベクレル以上は危険」という線引きは出来ませんし、分かりません。しかし、子どもが食べると考えるとスゴく気を使います。もちろん気にしないご家庭を非難するつもりは全くありません。

私の尊敬し、お世話になっている科学者の方も、お子さんにはやはり高い数値の物は与えたくないとおっしゃっていました。それが親だと思います。

私の意見はあまり参考にならないと思います。ただ、「汚染の可能性のある地域に住む人とそうでない地域にすむ人」、「科学者と一般人」、「生産者と消費者」、「基準を決める政府・行政と市民」、どの場合も両方が協力して、皆でこの状況を乗り越えて行かなければならない、と常々考えております。

ご質問の答えになっておらず申し訳ありません。

 

この答えに対して、「出来るだけ少なくすることが一番良い」とその方も思うとのお返事を頂きました。そして、生産者であり子どもを持つ親、消費者でもある立場の人もたくさんいますのでそういった線引きはハッキリできないので、だからこそ両方を守る方法が必要、との意見もいただきました。

このテレビ局の方も、最初に書いた新聞記者の方もどちらも非常に思いやりが感じられました。このような方々が、報道や番組制作に関わっているのであれば、これから少しずつ報道のしかたも変わるかもしれないと少し思いました。

 

(2012年1月16日 15:33)