2011年11月17日

放射能による人体への影響

放射線を浴びると、私たちの体の細胞が破壊されることがあります。もう少し詳しく言うと、生物の遺伝情報が入っているDNAに作用します。DNAは二重のらせん状のひもの形をしていますが、放射線はこのひもを切断するのです。

 

放射線の人体への影響は大きく身体的影響と遺伝的影響に分けられます。

 

1.身体的影響

被ばくしたあと短時間で現れる急性障害と、被ばく後長期間を経て現れる晩発性障害があります。
250mSv以上浴びると急性障害が出るといいます。症状としては、やけど、出血、けいれん、脱毛、白血球減少、目の水晶体混濁、意識混濁、永久不妊などがあり、さらに放射線を多量に浴びた場合は死に至ります。

 

晩発性障害の症状としては、がん(白血病等)、白内障、胎児の障害、寿命短縮などが挙げられます。
がんの中でも、3年~5年程と、最も早い段階で発現するのが、白血病と甲状腺がんです。
さらに10年後になると、他の種類のがんが増加し始めます。肺がん、乳がん、大腸がん、卵巣がん、膀胱がん、その他多数のがんです。
しかし、これらが発現したとしても、その原因を数十年前に浴びた放射線だと特定することは難しいとされています。

 

 

放射線被曝線量(mSv) 症状
7000 100%の人が死亡
6000 14日間に90%の人が死亡
4000 30日間に50%の人が死亡
3000 5%の人が死亡
1500 50%の人に放射線宿酔
1000 10%の人が悪心、嘔吐、全身倦怠リンパ球著しく減少
500 末梢血中のリンパ球の減少
250 これより低い線量ではほとんど臨床症状なし

 

2.遺伝的影響

遺伝的影響とは、被ばくした人の子孫に現れるかもしれない人体への影響のことです。
ただし、人については広島・長崎の被ばく者の調査でも、遺伝への影響は報告されていません。